【考察】2021年以降で変わること

COOKIEの廃止


昨年末に2020年を振り返って
お話しさせていただきました。
今回は、2021年から
変わっていくことについてお話しします。


Cookieの使用停止

2020年にも大きな変化として、Flashプレーヤーが終わりを迎えました。そのことで電子ブックやアニメーション機能で動くサイトなど、閲覧ができなくなったものがありました。※Flashの変わりにHTML5という機能の実装が必要となりました。

次の大きな変化は《 Cookieの使用停止 》です。

Googleは2022年までに「Cookie(3rd party cookie)」の使用を取りやめることを発表しました。
※そのため、Googleは新たなコンバージョン計測技術を開発中だと言われています。

まず、Cookieとは、Webサイトから発行されるアクセス情報のことです。
例えば、一度ログインしたページにもう一度アクセスすると、ログイン作業が省略されることがあります。これはログインページのCookie情報を利用して、直近でログインしたユーザーに配慮しているのです。ECサイトのカート機能なども、Cookieを活用したものが多いです。
一方で、ウェブ広告のコンバージョン計測や、リターゲティングにもCookie情報が用いられています。そういった個人情報の保護の観点から、Googleは使用を取りやめることにしたのです。

では、そのことで何が変わるのか?
Cookie情報が得られないとなると、「どこの、どのような人に向けて広告を流す」といったピンポイントで見込みのあるユーザーへ配信を行う「リターゲティング広告」を行うことが困難となります。
現時点でもGoogleに先駆けてAppleでは「Cookie」の使用を取りやめています。
※iPhoneユーザーが使用しているSafariブラウザがApple提供のブラウザです。
このCookie情報の取得不能は、着々とウェブ広告に影響を及ぼしてきています。リターゲティングができないとなると、ウェブ広告は見込みユーザー以外にも広く流し、費用ばかりが増えるようになるのではないでしょうか。
※ウェブ広告もそのことに対応した新たな仕様を開発していくと考えられます。
そのことから、ウェブ広告に費用をかけていく戦略に対してこれまでとは違った新たな仕組みが2021年には生まれてくると思います。

今後も色々と変動していくウェブブラウザの仕様に対して、ユーザーにわかりやすく使いやすい、伝わりやすい情報のサイトを作っていくことで安定したサイト運用をしていけるということが改めて感じられます。