【SEO】「効果的なキーワードの入れ方」について

効果的なキーワードの入れ方について
Webサイト・ページを
検索結果の上位に表示させるために、
キーワードは正しく取り扱う必要があります。

なんとなくキーワードを用いているだけでは、
ユーザーにとっても
検索エンジンにとっても評価されるのは難しく、
最悪の場合、Webサイト全体の
評価を下げることにもなりかねません。


SEOキーワードの正しい入れ方・入れる箇所

「入れ方・含め方」と聞くと、検索エンジンだけにフォーカスしたテクニカルな施策だと捉えられがちですが、これは必ずしも検索エンジンだけに親切というわけではなく、ユーザーの利便性向上にもつながります。

▼SEOにおいてキーワードを入れる箇所は主に以下になります。


1.タイトル(titleタグ)

ページのタイトル(titleタグ)は、必ずキーワードを含めなければならない箇所です。
ごくごく一部のケースを除いて、タイトルにキーワードが入っていないと上位表示されることはありません。
SEOにおいてタイトルは最も影響力の強いランキングシグナルの一つです。

タイトル(titleタグ)はページの内容を一言で表す題名であり、検索結果上にタイトルリンクとして表示されるのでユーザーにとっても検索エンジンにとっても非常に重要な情報です。
ユーザーは検索結果でページのタイトルを見てクリックするかどうか判断するし、検索エンジンはtitleタグを見てページを理解し、検索順位付けの参考にします。

なお、タイトルは、原則として25〜32文字以内で「簡潔」に設定し、「わかりやすく」、「クリックするメリットがある」内容にしましょう。

それでは、どのようにタイトルにキーワードを入れるべきなのか。


★キーワードは左寄せで入れる

上位表示させたいキーワードは、なるべく文頭(左側)に配置することが望まれます。

Googleはタイトルへのキーワードの含め方を指定しているわけではありません。
ただ、単ワードや2語程度のキーワードで検索した場合、高い確率でタイトルリンクの左側にキーワードが表示されていることがわかります。

※タイトルが不自然になってしまったり、分かりにくくなる場合は必ずしもタイトルの一番左に重要なキーワードを設定する必要はありませんが、可能な限り重要なキーワードを左寄せしたタイトル設定をおすすめします。


★副次キーワードを含める

タイトルにはメインキーワード以外にも副次キーワードを含めることが推奨されます。
副次キーワードとは、メインキーワードと強く関連し、流入が見込めるワードだと考えてください。

メインキーワードが「広島 観光」であれば、以下のようなものが副次キーワードになります。

・広島 人気 スポット
・広島 観光 おすすめ
・広島 観光 人気


なぜ、副次キーワードを含めるべきなのでしょうか。
これは、メインキーワードと副次キーワードで検索結果がよく似ていることが挙げられます。

たとえば「広島 観光」の検索結果と、「広島 人気 スポット」、あるいは「広島 観光 おすすめ」の検索結果を比べると、複数のページが同じです。これについては、「広島 人気 スポット」「広島 観光 おすすめ」という副次キーワードで上位を獲得した結果、さらにビッグワードである「広島 観光」で上位表示された、という考え方ができます。

ページに設定するメインキーワードは一つに絞ることが重要である一方、流入経路になりうる副次キーワードを洗い出し、タイトルやページの各箇所に含めるのも重要です。

なお、副次キーワードは複数の上位ページを調査して洗い出すようにしましょう。


★タイトルは短く、簡潔に

タイトル(titleタグ)を設定する際に留意すべきなのが、不要なキーワードを含めないことです。
特に、副次キーワードを含める際に気を付ける必要があります。

「不要なワードを含めない」というのは、タイトルが短く、簡潔であることと同義です。

メインキーワードは一つで、副次キーワードもなるべく複数含めないほうが良いでしょう。また、分かりやすく言い換えられるのであれば、メインキーワードを含めたまま、タイトルを短くするのも対策の一つです。


★略語・類義語の含有を検討する

タイトル(titleタグ)にその余地があるならば(入れても不自然でない場合も含む)、メインキーワードの略語・類義語を含めるのが推奨されます。

人工知能による機械学習の進化により、Googleの検索エンジンはユーザーの検索意図をかなり正しく読み取れるようになっています。しかし、依然としてまだ完璧には程遠く、現段階では同じ意味であっても言葉が違う場合、異なる検索結果を表示しています。

たとえば、
「サブスクリプション」と「サブスク」、「パソコン」と「PC」などで異なる検索結果が表示される傾向にあります(全く異なるわけではありません)。

さらに、元キーワードで上位を獲得しているページであっても、略語・類義語がタイトルに含有されていないと略語・類義語の検索結果では上位を獲得していない傾向にあるようです。


2.ディスクリプション(抜粋)

ディスクリプション(抜粋)はページ内容の端的な概要であり、検索結果のタイトル下に表示されるテキスト情報です。

ディスクリプションにキーワードを含めることで、クリック率を高めること、より多くのクリックを獲得することにつながります。ユーザーの関心をひく為の宣伝文句でもあるため、そのユーザーが検索したキーワード…つまりメインキーワードは、少なくとも一つ必ず入れるべきです。

なお、ディスクリプションに含められたキーワードは、検索結果で太字として表示されます。
つまり、ディスクリプションにキーワードを入れることで、検索結果で強くユーザーにアピールすることが可能になり、結果としてクリック率が高まる効果が見込めるようになります。


★ディスクリプション設定のポイント

ディスクリプションには、そのページが検索ユーザーにとって有益であり、疑問や興味・関心への回答になっていることがわかる全ての情報を盛り込むようにしましょう。
とはいえ、多すぎると、全文が表示されないため、スマートフォンでおよそ50文字、PCの場合はおおよそ150文字以内で収めることが推奨されます。

文字数を踏まえたうえで以下のポイントを押さえるようにしてください。

・サイト内のすべてのページにディスクリプションを設定する
・各ページ固有のディスクリプションを設定する
・そのページのコンテンツに関連した内容にする
・キーワードを含めすぎない
・キーワードだけを羅列しない
・ページの内容をそのままコピペしない

なおディスクリプションは、必ずしも設定したものが検索結果面に反映されるわけでは無い点には注意が必要です。 これは、検索クエリの回答として検索エンジンが適切だと判断したページ内のテキストが抽出されることがあるためです。


3.見出しタグ

ページの見出しにキーワードを入れることで、SEOに効果が見込めます。

前提としてページを作成する際は、よっぽどの理由がない限り見出しを設定する必要があります。
新聞や雑誌からも分かる通り、見出しがあることで記事やコンテンツがテーマごとに整理されるため、ユーザーにとって「読みやすい・見やすいページ」を作ることができるためです。また、見出しは検索エンジンがページの内容や構造を理解するために参照しているため、SEOにおいても重要です。

検索エンジンがページを理解するために参照する見出しということは、キーワードが含まれていることで、そのページがキーワードに関連するテーマを扱っているということを、検索エンジンに伝えることが可能になります。

見出しには、「大見出し」から順に階層順に並べて使用しますが、SEO重要度も異なります。「大見出し」がSEOにおいて最も効果があるため、キーワードは必ず含めます。また、「中見出し」にもなるべくキーワードを含めることが推奨されます。
一方、「小見出し」はページを見やすくするのが主たる目的ですので、必ずしもSEOキーワードを入れる必要はありません。無理にSEOキーワードを入れようとして、不自然な表現にならないように気を付けてください。


4.導入文

ページの導入文となる箇所には、ぜひキーワードを含めるべきです。

導入文とはページの概要であり、ページが語っている内容全体と、それを読むことでユーザーにどんなベネフィット(ユーザーが商品やサービスから得られる効果や利益)があるかを指し示すセクションです。
一般的に、多くのユーザーははじめに導入文を読んで、実際にその下の本文を読み進めていくか決める傾向にあります。そのため、ユーザーの利便性を最大限に尊重している検索エンジンも、導入文をページ評価の対象としてチェックしていると考えられます。
導入文にキーワードを含め、ユーザーにも検索エンジンにも、ページが何について語りどんな目的を持っているのか伝えるようにしましょう。

また、導入文にはメインキーワードを中心にしながら、サブキーワードも含めることで効果を高めることができます。


5.本文

本文には必ずキーワードを含めます。

ただし、とくにキーワードの入れ方にこだわる必要はありません。対策キーワードを決めて、それに沿ったテーマ・トピックについて記事・ページを作る場合、自然とキーワードが含まれることになるからです。
むしろ本文は、いかにしてユーザーの疑問に回答し、読みやすい文章にするか、について考えることを第一とし、キーワードは自然な文脈の流れに合わせて含めれば問題ないでしょう。

Googleを筆頭に、現在の検索エンジンの自然言語処理技術の進化はすさまじく、キーワードの含有率や出現率などを評価対象にせずとも、コンテンツ内容からページを評価することは十分に可能です。
キーワードの背景にあるニーズ(検索意図)への回答と、読みやすい文章を心掛けて本文を作成しましょう。なお、検索意図へのアンサー度を深めていくために有効なのが、「関連キーワード・再検索ワード」および「共起語」です。


★関連キーワード・再検索ワードを入れる

関連キーワード・再検索ワードを本文に含めることで、情報網羅性が高まり、ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツを作ることができるようになります。

関連キーワードとは、メインキーワードから連想される、あるいは関わりのあるキーワードで、再検索ワードもその一部です。次で紹介する共起語と同様に、関連キーワードや再検索ワードは、検索意図に関連するテーマやトピックの参考として、本文、あるいは見出し制作の参考とすることができます。


★共起語を入れる

共起語とはメインキーワードを含む文章、あるいはその周辺に、同時かつ頻繁に出現する他の語句を指します。言い換えると、メインキーワードを説明するにあたって必要だと考えられるトピックです。

たとえば、「カルボナーラ 作り方」がキーワードだとすれば、粉チーズ、生クリーム、ベーコン、オリーブ油といったカルボナーラを構成する食材や、大さじ、フライパン、弱火といった料理の工程に必要な情報が共起語になります。

本文に共起語を含めることでメインキーワードに関する情報が網羅されるようになります。その結果、ユーザーの疑問が解決されやすくなり、かつ興味・関心を満たしやすくなります。このことは、ページの滞在時間の延長や直帰率の低下、ひいては、検索エンジンからの評価にもつながり、検索順位上昇に寄与すると考えられます。


6.アンカーテキスト

アンカーテキストとは、リンクが埋め込まれたテキストのことを指します。
先に記載の関連記事「【SEO】「検索意図」について」は、まさにアンカーテキストです。

アンカーテキストにキーワードを入れることで、そのキーワードに関する詳しい情報がリンク先のページに存在しているということが分かります。つまり、アンカーテキストに含めたキーワードとリンク先のページが関連していることを、検索エンジンやユーザーに知らせることができます。
このように聞くと、当該ページ(いま作成しているページ)には、あまり関係のないことのように思われます。しかしながら、キーワードを含んだアンカーテキストは、ユーザーの利便性を高めること、あるいは他ページへのクローリングを促すことにつながり、また内部リンク構造の構築に役立つため、SEOに大きな効果を見込むことができます。


★アンカーテキストを記述するポイント

リンク先のページのメインキーワードを含めましょう。そのメインキーワードが、当該ページ(いま作成しているページ)と関連していて、ユーザーが必要としているであろう情報に関するキーワードであれば、リンクのクリック率が増加しリンク先の集客増加を期待できます。
なお、原則的に他ページへのアンカーテキストには、当該ページのメインキーワードは含めないことが推奨されます。また、アンカーテキストは、リンク先の内容をわかりやすく、かつ具体的に記述することが重要です。


7.画像(alt属性)

alt属性(オルト属性)とは、画像の代わりとなるテキスト情報のことです。
何らかの事情でページ上で画像が表示されなかったときに、画像の代替(alternative)として表示させるために設定されるテキストであり、「代替テキスト」とも呼ばれています。
このalt属性にはキーワードを入れることが推奨されます

Googleの画像解析技術は日に日に進歩しているとはいえ、検索エンジンは未だ完璧に画像を把握することができません。そこで検索エンジンが画像の内容を把握するのに用いるのが、alt属性に設定された代替テキストです。alt属性にキーワードが含まれていれば、検索エンジンはそのキーワードと画像が関連していると判断する可能性が高まります。その結果、キーワードで検索された際に、「画像検索」に表示されやすくなります

画像検索結果で上位(ファーストビュー)を獲得できれば、これまで以上に集客数を増加させることができます。
なお、キーワードを羅列したり、極端に長いaltテキストを設定するのはスパムとして見なされる可能性があります。alt属性には、キーワードを入れつつも、短く分かりやすいテキストを設定しましょう。


8.URL

URLを生成する際に押さえておくべきなのは、『意味があって、分かりやすい文字列』にすることです。その上でキーワードを含めることが推奨されます。

整理されたURL構造(ページ構造・階層含める)はスムーズなクローリングとインデックスを促すため、SEOに効果があると考えられます。そこを踏まえたうえで、パーマリンク、あるいはスラッグ(URLの最後尾部分)にはキーワードを含めるようにしましょう

ページURLにキーワードを入れた場合、入れなかった場合と比較して、そのキーワードで上位表示されるケースが圧倒的に多かったと報告された例があります。
なお、URLは短い方がSEOに効果的との調査報告もあるので、URLを生成する際は以下を守るようにしましょう。

・キーワードを入れる
・意味が通る
・わかりやすい
・短く端的


!キーワードを入れる際のポイント・注意点!

記事やページにどうにかしてキーワードを含めようとするあまり、低評価の原因となるような入れ方をしてしまうことがあります。上記で紹介したキーワードの入れ方を参考にしつつ、以下の点には注意してください。


● ユーザーファーストを心掛ける

ここまでSEOに効果的なキーワードの入れ方を語るうえで何度か言及したように、検索順位を上昇させるために最も重要な対策は、ユーザーにとって有益なコンテンツを作ることです。
キーワードの入れ方は、あくまでもユーザーファーストに基づいていることを忘れてはいけません。

タイトルや見出しにキーワードを入れるのは、検索結果やページの冒頭でページの目的・内容をユーザーに分かりやすく伝えるためです。『ユーザーに利便性があるから、検索エンジンが重要視している』というSEOの評価ベクトルを正しく認識しましょう。ユーザーより先に検索エンジンをターゲットにした対策は、必ずどこかでほころびを生みます。
近時、Googleはユーザーにとって有益なコンテンツをますます評価するようなアップデートを繰り返してます。今後もこの評価の指針は変わりません。


● キーワードを入れ込みすぎない

キーワードを意識するあまり、入れ込みすぎる(=キーワードスタッフィング)ことは避けましょう。

あまりにもキーワードを入れ込みすぎると、Googleからスパムであると判定され、検索順位を落とされたり、最悪の場合インデックスから削除されることもあります。
キーワードの数だけで検索順位が決まるものでは無いので、キーワードは適切に配置するようにしてください。


● 不自然にキーワードを入れない

上記同様、キーワードを入れることを重要視するあまり、ユーザーが閲覧しづらい不自然なタイトルや文章にしてはいけません。

何がなんでもタイトルの冒頭にキーワードを入れる、すべての見出しタグに必ずキーワードを入れる、本文では段落ごとに入れるキーワードの数を決めている、といった対策はすべて無意味です。
キーワードを入れる基準や入れ方は、とにかくユーザーにとって有益かどうかで判断するのが推奨されます。


まとめ

SEOに効果的なキーワードの入れ方について解説しました。

ターゲットに合わせたキーワード選定を行い、適切な箇所にわかりやすくキーワードを入れることが上位表示されるカギです。
何度も言及した通り、SEOに向き合うための根本的な考え方は、「ユーザーファーストであるかどうか」です。「ユーザーにとって有益かどうか」を念頭において、キーワードの入れ方を最適化していきましょう。